大阪府高槻市消防本部に勤務していた元消防士長の男性（３９）＝懲戒免職＝が昨年１２月、約１年半にわたって無免許で救急車や消防車を運転していたことが発覚した問題で、大阪府警高槻署は１日、道路交通法違反（無免許運転）容疑で、元消防士長を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。送検容疑は、平成２２年５月から２３年１２月の間、同市内の路上で計５回、無免許で救急車を運転したとしている。いずれも１１９番を受けての出動など緊急走行中だったという。



　消防本部によると、元消防士長は約１年半の間に計１００回以上、無免許で救急車や消防車を運転。昨年１２月２日に救急車で患者を搬送中、同市内の路上で物損事故を起こして無免許運転が発覚し、同月８日付で懲戒免職となった。



　消防本部では、出勤時に上司が免許証を確認する規則になっている。しかし、元消防士長は確認の際、たばこ自動販売機用成人識別カード「タスポ」をカードケースに入れ、手で一部を隠すなどして免許証を持っているように見せかけて提示。上司らも十分にチェックをせず、見逃していたという。



　元消防士長が無免許になったのは、２２年３月に大阪市内でビール数杯を飲み、ＪＲ高槻駅からバイクで帰宅中に軽乗用車に追突して道交法違反（酒気帯び運転）容疑で同署に現行犯逮捕され、同年５月に運転免許を取り消されたためだった。



　この逮捕時の調べに対し、元消防士長は「自分は無職」などと供述。消防本部にも事故を報告しておらず、その後も無免許で勤務を続けていたという。





(この記事は社会（産経新聞）から引用させて頂きました)

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