宮城県地方は２日朝、冬型の気圧配置が強まったため、各地で雪が降り積もり、仙台市内でも一面の銀世界となった。荒天の影響で、県内では道路の渋滞や、公共交通機関の遅れが続発し、通勤、通学の足が乱れた。

　仙台管区気象台によると、午前１０時までの２４時間降雪量は栗原市駒ノ湯２９センチ、大崎市川渡２０センチ、仙台市青葉区新川２０センチ、石巻８センチなど。仙台は７センチを観測した。７センチは１月２２日に並ぶ今冬最高。

　ＪＲ東日本仙台支社によると、東北線は上下９本が運休、６本が最大３０分遅れ、常磐線でも５本の遅れが出た。仙石線は除雪作業のため、上下２本が運休。仙山線はポイントの不具合で朝から運休、遅れが相次ぎ、午前１１時以降の愛子－山形間を終日運休した。陸羽東線は上下２本が運休。

　県警によると午前１１時半現在、東北自動車道泉－福島飯坂インターチェンジ（ＩＣ）間と常磐自動車道山元－亘理ＩＣ間の上下線が通行止め。仙台南部道路の長町－仙台南ＩＣ間の下り線と、山形道も宮城川崎ＩＣ－村田ジャンクション間の上り線も封鎖された。

　仙台市交通局によると、市バスは国道４８号を通る経路や、丘陵部からＪＲ仙台駅方面へ向かう路線を中心に、３０分から１時間の遅れが出た。市地下鉄は朝のラッシュ時に乗降客で混み合い、約７分の遅れが生じた。

　宮城県教委などによると午前１１時現在、仙台二高、石巻商高など県立学校２０校が始業を約３０分から約１時間繰り下げたほか、一部は終業を繰り上げた。仙台高と仙台工高も始業を３０分遅らせた。

　東北地方整備局仙台河川国道事務所によると、宮城・山形県境の国道４８号関山トンネル付近で大型トラックが動けなくなり、宮城県側で２キロの渋滞が発生。仙台市青葉区作並深沢－東根市関山観音寺間は一時、通行止めになった。

　仙台空港事務所によると除雪のため、午前１１時５分まで滑走路を閉鎖。同１１時半現在、アイベックスエアラインズの６便が欠航し、計８便に遅れが出た。宮城県運転免許センター（仙台市泉区）は２日、運転免許技能試験のコースに雪が積もったため、試験を中止した。

　県内は３日も冬型の気圧配置が続き、西部は曇りで時々雪が降りそう。東部は曇りや晴れで、雪の降る所もある見込み。冷え込みも厳しく、朝の予想最低気温は仙台氷点下５度、大崎市古川同８度、石巻、白石同６度。

(この記事は宮城（河北新報）から引用させて頂きました)

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